事務局Blog

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消え行く爪跡と消えない思い…

初秋の日、再び南三陸を訪れました。
写真は住民の方々の話し合いで解体が決まった「防災総合庁舎」です。
解体すると知った時は、正直ショックでした。
震災後間もなくこの地を訪れた時、一面目を覆う惨状に鉄骨だけになったこの建物があり、建物からは「苦しさ、無念さ」それと人を拒むような気を出している感じがしました。
しかし、今現地に立って感じたことは「何かを伝えたい」という雰囲気です。
自分は建物が語っているように感じます。 今までこの建物は「声無き語り部」であったのでしょう。この姿を見た時多くの人は心を打たれたはずです。自分もその一人です。

まだまだこの場所には多くの人が訪問し手を合わせています。
この悲惨さを伝えたいと思う一方、辛いことを思い出すから見たくないという住民の方の複雑な心境があります。どちらも尊重されるべき意見です。なりゆきを見守るほかありません。
亡くなられた方のご冥福を祈り、この姿を目に焼き付けてきました。

気仙沼の「第十八共徳丸」です。 こちらも住民の皆さんの協議により解体が決まったので、この日はすでに解体作業が進み火花と煙が立ち昇っていました。
この船を現地で実際に見た時、現実が分からなくなり、テレビで見たイメージとは全く違いました。ただ、今言えることは現場を見て感じることの大切さです。現場に立って初めて現実がわかることがあります。
解体されてゆく船を見ていて、復興が進むきっかけになって欲しいと願いました。

気仙沼港では、岸壁の復旧工事が進められています。
魚市場処の気仙沼では、完全復興に向けて施設の建設が多く見られます。
復興という、同じベクトル上で「壊す」と「作る」の両方の動きが渦巻いているように見えます。その中で、人の感情や思いが複雑に絡み合っています。

名取市閖上の現在です。
平野が広がっているように見えますが、ここは住宅地
だった場所です。
住居の建築が制限されているため、未だにこのような
状態が続いています。

以前、紹介しました日和山です。
ここには観光バスなども来るため、人の賑わいが感じられる場所ではあります。自分は復興の第一条件は、人が集まることだと思っていました。しかし、地元の方々の話を伺ううちに違ったことが見えてきました。 人が集まって欲しい場所は商業地区です。この場所は閑静な住宅地だった場所で、観光地化する現状を地元の方は複雑な心境で見ていることがわかります。

生まれ育った土地(被災地)が、観光地化することに対し、抵抗の有る地元の方もいらっしゃるようです。とてもデリケートな問題だと思います。
この事に気が付いたとき、様々な爪跡が震災遺構として保存意見が挙がる一方で、その地に住んでいる方がどんな気持ちになるか想像することができました。

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